住人の小話

4

ことばの、前に。

うまく書けない日にも、一行ぶん。

アーチの子は、手紙の前でじっとしていた。

書きたいことはある。でも、最初の一行が、まだ来ない。

そこへ、問いかけしっぽがやってきた。

「なんの、おてがみ?」

「まだ、ことばになる前。」

問いかけしっぽは、空いているところに座った。

しばらくして、アーチの子は一行だけ書いた。

「こんど、はなしたいことがある。」

それで今日は、封をすることにした。

住人たちの創作のお話です。診断結果や性格についての説明ではありません。

この話の、住人たち。

気になった子を、図鑑でのぞいてみる。

小話の一覧へ 図鑑の一覧へ 自分のしっぽを、見つける